どんなに障害が重くても、ひとりの人間として、生活者・権利の主人公であることを大切に、個性豊かな仲間のペースを尊重し、体力づくり、作業、日常生活の自立に向けての活動、文化・レクリエーション活動などの取り組みをしています。
レクリエーション(公共交通機関を利用して)・宿泊学習・ふれあいミニフェスタクリスマス会・雪遊び・初詣・他団体との交流・歯科健診・健康診断・避難訓練他
音楽療法・スポーツセンター利用(プール他)・買物実習・料理実習(グループ活動にて)・体重測定
仲間一人ひとりのペースや持っている力に合わせ、3つのグループに分かれて活動(週1回)を行っています。
毎日の朝の会、昼食、終りの会は各グループで過ごしています。
1979年養護学校の義務化が実施され、学校教育さえ受けさせてもらえなかった重い障害のある障害児が、教育を受けられるようになりました。義務化に伴って入学できた人達が、12年間の教育を受け養護学校高等部を最初に卒業されたのが1991年3月。やましなの里はその翌年の1992年4月に開所しました。作業が中心の授産所では片隅に追いやられる、そういう人達が主人公になれる場を求めて作られました。当時山科区内には重い障害のある人達を受け止めるデイサービスはありませんでした。3名で出発した無認可の共同作業所は、それぞれの障害・発達・生活実態に対応して日中活動を工夫して行く中で、活動内容も多様になり、利用者の数も増えていきました。
2008年4月には20名定員の障害者自立支援法(後の障害者総合支援法)に則った生活介護事業所となり、今は、2016年4月の開所をめざして「グループホーム事業」「短期入所事業」の準備を進めています。これらの事業所を開設することで、社会福祉法人を取得した時の「生活支援ができる場を作りたい。」という願いがようやくかないます。不十分ですが、重い障害のある人達の地域生活の24時間を支える場が出来ることになります。
開所以来年2回開催してきた毎回500人以上の人達が来てくださった大バザー(2009年終了)、小野に移転以後続いているミニフェスタ、年2~4回発送する1200通前後の「やましなの里ニュース」などを通じて、多くの人達に障害のある人達の現実をお伝えしてきました。きょうされんの会員としての国会請願署名・募金活動等々の運動を通じて、障害のある人達が暮らしやすい社会になるような活動も大事にしてきました。そして長い時間をかけようやくたどりつくことが出来ました。つまずく度に救いの手がどこからか現れるという幸運に恵まれました。たくさんの人に支えられました。本当に本当に感謝です。
「障害があっても普通に、その人らしさが守られて生きていける社会」そんな社会の実現をめざして、いままでもそしてこれからも多くの人たちと手をつなぎ歩んでいきたいと思います。
事業所名 | 生活介護事業所 やましなの里 |
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法人所在地 | 〒607-8254 京都市山科区小野高芝町56-4 ※地下鉄東西線「小野駅」下車 2番出口徒歩約10分 |
電話・FAX番号 | Tel&Fax:075-575-3767 |
所長名 | 津田 尚子 |
設立年月日 | 2008年4月1日 |
定員 | 20名 |
職員 | 所長、副所長、サービス管理責任者、生活支援員、事務員、看護師、嘱託医(月1回) |
通所方法 | 全員、車による送迎を実施 ※送迎範囲 山科区、伏見区醍醐地域 |
営業日及び営業時間 | 月曜日~金曜日(祝日及び夏季休暇8/14~16、冬季休暇12/29~1/4を除く) 8:30~17:15 |
利用者 | 知的障害者 |
「生活介護事業所 やましなの里」では、里に通う仲間たちとスタッフが協力しあい、製品を作り上げます。
作業の時間は、出来たときの達成感を得、がんばったことを共に喜び合えるとても大切な時間です。
また、材料の買出し、製品作り、販売活動、給与の取得、消費活動、これら一連の活動を社会とつながる大事な機会と位置づけ
取り組んでいます。
その他にも、散歩・動作法などの体力づくり、食事・歯磨き・排泄など日常生活の自立に向けての活動、買物・料理・宿泊学習、
社会見学、音楽療法、文化・レクリエーション活動などの取り組みをしています。
3グループに分かれて、月に1回料理やおやつ作りをします。
水族館、植物園、工場見学といろんなところへ出かけます。
サーカス、ミュージカル、スケート、やかんボーリングなど楽しい時間。
毎年10月に施設を開放して開催します。
地域の運動会に毎年参加しています。
地域の方に助けていただきながら近くの避難場所へ行きます。